現在、病院での不妊治療を行う上で必ず測定し、また数値で一喜一憂してしまうのがAMHの値。
不妊治療を受けた事がない人、これから受けようとしている人もいるので少し解説していきますね。
そもそもAMH(抗ミューラー管ホルモン)とは、卵巣内にある前胞状卵胞の顆粒膜細胞から分泌されるホルモンの事をいいます。
女性は生まれつき200万個もの原子卵胞(卵子のおおもととなる細胞)を持って生まれてきます。
原子卵胞は生体活動を休止させた状態でストックされていますが、徐々に活動して120日以上かけて卵子を排出(排卵)することのできる成熟卵胞にまで成長するんです。
AMHを分泌する前胞状卵胞は、この成長の途中段階にある卵胞。
なので、AMH値を測定することで、次周期以降に成長してくる成熟卵胞の数を予測することができるって事なんですね。
ではでは、この値が低いと本当に妊娠し難いのかと言うと、実は関係なかったりします。
え?
病院ではAMHが低いから妊娠は難しいって言われた!!
なんて方も多いでしょう。
確かに数値が良ければ妊娠しやすいと思いますよ。
それは事実です。
しかし、AMHの値と卵子1個1個の質とは別。
成熟してくる卵胞の質まではわかりませんよね。
例えば、不妊治療でAMHの値が低いからと排卵誘発剤を使って卵を多く取ってしまっていては1個の質を下げているので結果は出ない。
これは以前にもお話しましたよね。
だから、AMHの数値が低くても、育った卵の質をよくしていき、タイミングもしっかりとれていれば妊娠する可能性はあるんですよ。
そもそも数値にこだわりすぎてませんか?
自分の体の一部を、もっと言えば子供を数値化する必要あります?
AMHで悩む人は、もし子供の成長が遅かったりしたら、それがAMHが低かったからって悩みますか?
しかも数値で子作りをするわけではないですよね?
あくまで体外受精をするかしないかの参考程度だと思ってもらった方がいいんです。
数値は病院側が判断材料として使うものですよ。
勿論、数値が高いに越した事がないのでしっかりと体質改善をするのが大前提ですけどね。
是非参考にしてみて下さいね。
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