院長のひとり言

移植周期と内膜の厚さ


ホルモン補充周期がよいのか、自然周期がよいのか。

よく聞かれる質問です。

結論から言えば勿論、自然周期がよいですよね。

しかし、体外受精の場合、採卵の為に必ずホルモン補充をしていますよね。

そもそもホルモン療法では移植前の影響よりも採卵時の影響が大きいんです。

排卵された時点でもう卵子の質は決まっていますから、着床するか、妊娠継続するかの結果は決まっていると言えるんです。

事実、内膜の育ちが悪いから着床しないわけではないんです。

病院によっては10mmを超えないと難しいというところもありますが、受精卵の大きさを考えたり、血管浸潤を考えれば5mmでも大丈夫な事もありますし。

そもそも内膜がうまく育たない体の状態であれば卵の質も悪かったとも言えますよ。

けれど、病院からすれば採卵した卵の状態はどうする事もできない為、内膜の育ちに着目するしかないんです。

その為、内膜の厚さを気にするんですよ。

ホルモン補充周期が良い悪いではなく、今までのホルモン療法の影響があるから内膜が育ち難いという事もあるんですよね。

ホルモン補充に左右されない体作りを目指して体質改善していきましょう。



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