院長のひとり言

ゴールデン期間の嘘

不妊治療をやっている方なら聞き覚えがあり、テンションが上がるゴールデン期間。

実はこれ嘘です。

嘘とまで言うと少し語弊があるのかもしれませんが、

卵管通水検査や造影検査後は卵管が広がるので一般的に妊娠しやすいと言われていますし、病院でもそのように言われますよね。

しかし、精子の大きさを考えると卵管が多少狭くても通れます。


なので、体外受精をやるかやらないかの判断材料の1つぐらいの意味合いしかありません。

また、体外受精を選択するならそもそも必要のない検査になりますからね。



体の構造を考えると卵巣から子宮へが自然な流れ。

でも検査って子宮から卵巣に向かって何かを流すわけですよね。

これでは一時的に卵管が通ったとしても卵管内が荒れてしまう事もあるんです。

イメージ的には毛並みが毛羽立ったような感じですね。

卵管の細胞のヒダがめくれてしまうんです。

また例え通したとしても1週間もすればまた癒着も起きてきます。


実際にはゴールデン期間ってあんまり意味がないんです。

勿論、ゴールデン期間中に妊娠する方もいらっしゃいますよ。

けど、それは卵管通水検査や卵管造影検査のお陰ではないという事。

ゴールデン期間という言葉に振り回される事なく、やるべき事、やらないでおく事をしっかり意識して自分の卵質改善に努めて下さいね。

参考にしてみて下さい。






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