院長のひとり言

妊活の新常識〜手を洗い過ぎない〜

妊活の新常識〜手を洗い過ぎない〜



妊活の新常識〜手を洗い過ぎない〜

一般常識に左右されない体質改善、卵質改善をお伝えする時に手を洗い過ぎないでほしいとお伝えしています。

妊活って人生の様々な習慣の見直しが必要になってくるんですが、その1つに常在菌の保護があるんです。

常在菌は免疫力を維持する為にも必要不可欠な要素で、妊娠力にもこの免疫力、常在菌の保持が必要になってくるんです。

とは言え、現代人は超がつくほどキレイ好き。

風邪の予防には、手洗いうがいが効果的と思っていませんか?

様々なメディアからの情報によって細菌がウヨウヨしてる環境は悪となっていませんか?

薬用石鹸やうがい薬が必須のようなイメージを持っている人もいるのではないでしょうか。

毎日のようにメディアからそんな情報が流れていては、菌は悪者、感染を防ぐには手洗いうがいが必要と感じてしまいますよね。

けれど、この現代の常識って刷り込まれたイメージなだけで、体を弱くする、免疫力を落とす要因にもなっているんです。

たとえ、人の肌には黄色ブドウ球菌、表皮ブドウ球菌、アクネ桿菌などの細菌を筆頭に10種類以上の皮膚常在菌が存在しています。

これらの菌は皮膚から出る脂肪をエサにして、弱酸性の皮脂膜を作ってくれているんです。

皆さんご存知の通りの弱酸性です。

実は病原体ってほとんどが弱酸性の環境では生きていられないんです。

常在菌がいる事で、この弱酸性の環境が保たれ、自己バリアを張っているんですよ。

常在菌が作る皮脂膜は病原体が肌で悪さをしないようにする第1の砦であり、常在菌を保つ事が免疫力や妊娠力にも非常に大切になってきます。

それを気にせず、御構い無しに菌と言えば洗浄となっていませんか?

事ある度に薬用石鹸、液体石鹸で手を洗い、菌を悪者のようにして退治しようとしていませんか?

しかし、これらの石鹸で手を洗うと皮膚常在菌も皮脂膜も一緒に根こそぎ洗い流してしまうんです。

そうすると皮膚膜のバリアは失われ、肌は中性に傾きます。

肌が中性に傾くと病原体が皮膚にくっつきやすくなってしまいますし、免疫力は発揮できないんです。

薬用石鹸や液体石鹸など、石油から作られている強い洗浄力を持つものは合成界面活性剤と言われ、常在菌を根こそぎ肌から流してしまうんです。

こうなると常在菌が元の環境に戻るまでには長い時間が必要となってきます。

これを日に何回もやっているわけですから、体を保護してくれている菌は育ちません。

また、皮脂膜は肌に潤いを与える役目もありますから、流し切ってしまえば肌はガサガサ。

そこから病原体やアレルゲンが皮膚内に侵入する事でアレルギー反応も起こしてしまいます。

アレルギー反応が起こるという事は免疫力が乱れた証拠になりますし、体を戻す為に大量のステロイドホルモンが分泌されます。

このステロイドホルモンは性ホルモンと材料を分け合っているものですから、免疫が狂うという事は女性ホルモンのバランスも乱す事に繋がってくるんです。

たかが手洗いと思うかもしれませんが、少しの事の積み重ねが体を乱す要素になっている事は知っておいて下さいね。

手を洗うのは流水で10秒程流すだけで充分。

目に見えて汚れた場合だけ、固形石鹸で洗うようにしてみてください。

参考になれば嬉しいです。


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