冷え性は不妊の原因ではない!?
不妊関連の情報で必ずと言って良いほど出てくる冷え性や冷えの改善。
実は冷え性自体が不妊の原因ではないんです。
だから、あなたがいくら冷えと取り妊活、子宮を温める妊活をしていても妊娠には近づけてないんです。
そもそも冷え性はなぜ起こるのか。
それは自律神経系の問題、特に日常生活で交感神経が優位になり、毛細血管が収縮して身体の手や足、内臓などでおこる血流障害が原因です。
血液の流れが悪いため毛細血管へ温かい血液が流れず、手足などが冷えてしまったり、内臓に栄養がいきわたらない状態、これが「冷え症」です。
よくいわれる「冷え性」の要因は、長時間冷房のきいた空間に身を置くこと、鉄分不足、冷水・果物の摂り過ぎ、ダイエットによる代謝低下、薄着、ハイヒール、窮屈な下着・パンストによる締め付けなど色々とありますよね。
これらの身体的要因によって心身共にストレスフルな生活が毎日続くと、交感神経ばかりが機能し、その結果、血管が収縮して血行が悪くなるんです。
「冷え症状」は交感神経優位の反応で起こってしまっていたと言う事です。
では不妊と何故関係性が言われるのか。
それは血液循環の低下によって内臓機能が低下してしまう事の問題。
血液は体の細胞に必要な栄養素や酸素、老廃物などを運搬したり、産生された体熱(エネルギー)を全身に運んだり、体を温めたりする役割があります。
どの臓器も毛細血管によって栄養されているので、交感神経優位な状態では正しい働きができません。
勿論、卵子を育てる卵巣も毛細血管によって栄養されていますから、交感神経優位な状態が続いていれば、妊娠に必要な健康な卵子が育ちにくくなってしまっているという事。
と、言うことは自律神経のバランスを整える事が重要ですよね。
もっと言えば、副交感神経を高める事が必要なんです。
では、副交感神経を整えるのに有効な事は何か。
ただ、休めば良いというわけではないんです。
自律神経はアクセルとブレーキに例えられますが、正しく機能しているからスピードも出せますし、止まる事もできます。
これが、整備不良で壊れていたら…
特にブレーキが壊れていたら、大事故ですよね。
副交感神経も働かせる、メンテナンスする事が重要です。
1番簡単な方法は呼吸を意識する事です。
大きく息を吸い、ゆっくり息を吐く腹式呼吸が副交感神経を活性化します。
そして、水を飲む事も食道下部に分布する副交感神経を刺激する為にとても効果的。
こまめに水を飲む事が副交感神経を活性化してくれますよ。
また、日常の動作、1つ1つの動作をゆっくり、丁寧に動く事でも副交感神経が働きます。
イライラしたり、焦った時こそ、気持ちも落ち着かせ、「ゆっくり」動作を意識してみてくださいね。
日々、交感神経優位な状況から副交感神経を活性化させ、自律神経のバランスを整えると冷え性、不妊も改善していきますよ。